本日(令和5年9月30日)、京都府タクシー協会による、京都駅から金閣寺行きの定額乗合タクシーのプレ運行がスタートしました。
1便目には報道をきっかけにプレ運行を知った2人組の女性のお客様が、「これをきっかけに金閣寺に行ってみようと思い乗車した」という嬉しい声も聞かれました。
初日ということで、タクシー協会のメンバー以外に、国土交通省、京都市の方も見守りに、さらに、テレビクルーや新聞記者の方々も取材に来られていました。
そして、この報道がヤフーニュースにもピックアップされていました。
京都駅から金閣寺行きの定額乗合タクシーの概要
・期間
令和5年9月30日(土)〜令和5年11月26日(日)の土日祝のみ
ただし、行楽シーズンのピーク、11月18日(土)〜11月26日(日)は平日も含め毎日運行
・乗り場
京都駅烏丸口一般タクシー乗り場の東(フォーリンフレンドタクシー乗り場)
・行き先
金閣寺
・運行時間
・プレ運行期間(9月〜10月)
9:45AM〜2:15PM
(30分間隔 毎時45分・15分発)
・本運行期間(11月)
9:45AM〜2:30PM
(15分間隔 毎時45分 0分 15分 30分発)
・所要時間 35分程度(交通事情により変わります)
・料金
大人(中学生以上)2000円
小人(小学生以下)1000円
※座席を伴わない乳児は無料
※身体・精神・知的障害割引は手帳の提示で本人のみ1割引
※予約は必要ありませんので、直接乗り場へお越し下さい。
※1台の旅客定員9名
良くある質問
Q 行き先は、金閣寺だけですか?
A 行き先は、金閣寺のみです。需要や交通事情を考慮して決まりました。
Q 通常のタクシーと比べて安いですか?
A 1人ならお得です、2人だと交通事情によりますがだいたい同じです。
大人3人以上だと通常のタクシーの方が安くなります。今回の実証実験の目的は、1人〜2人でのご利用の方を乗合方式にし輸送の効率をあげることを狙っています。
大人3人以上の方は、タクシー待ちの列に応じて、早く乗りたい場合に乗合タクシーをご利用下さい。
Q 今回の乗合タクシーの実証実験の目的はなんですか?
A 紅葉シーズンに京都駅のタクシー待ちの列が長く、なかなかタクシーに乗れないということを緩和するためのものです。
Q 京都駅でのタクシーの待ち時間はどれくらいですか?
A 京都駅のタクシー乗り場の待ち時間は、駅構内にタクシーがあって、タクシー待ちの列になっている場合は通常10分以内にご乗車できます。
ただし、駅構内にタクシーがない場合は、それ以上かかります。紅葉シーズンなどは、タクシーがなくなることもあります。そのために、乗合タクシーを運行しています。
タクシー待ちの列に並ぶことを避けたい方は、京都駅以外の駅で降りて、タクシーをご利用頂くこともご検討ください。その時に、タクシー乗り場がない駅であれば、タクシーを呼ぶアプリ等のご利用をおすすめします。
(配車アプリは京都駅構内ではご利用いただけません。少し離れた場所からご利用ください。)
午前10時頃からタクシー待ちの列が長くなる傾向があります。
京都駅烏丸口タクシー乗り場、リアルタイムの状況はこちらからご覧ください。
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Q 今後運行先が増えたり、通常の時期も乗合タクシーを運行しますか?
A 今回の運行は、道路運送法21条の限定的な許可を得て、タクシー事業者が実証実験として共同で乗合タクシーの運行をしています。
通常の時期も運行することは、法律上のハードルがあります。
運行先については、この実証実験の結果を分析して検討していくことになります。
Q なぜ、タクシーがつかまりにくくなったのですか?
A コロナ禍で京都市のタクシー乗務員が約1800名減少したことと、アフターコロナの急激な観光需要の回復、円安によるインバウンドの急増などと考えられます。
今後、乗務員数の回復、コロナの反動による需要が落ち着いてくること、タクシーアプリの活用などで正常化していくものと思われます。
なお、国土交通省によると、京都市内のタクシー車両数自体は、現在も供給過剰と考えられています。
つまり、乗務員不足により、車庫に止まっているタクシーが多いということです。
Q ライドシェアーを解禁すれば、乗務員不足は解消されますか?
A 例えば、個人タクシーだと10年以上の経験や、無事故無違反、試験などをパスして開業となります。法人タクシーだと未経験で入社しても、二種免許取得のほか、タクシー業務センターによる講習や試験、運転の適性診断、健康診断、そして会社の指導のもとで運行します。また、タクシー事業者に対しては国(国土交通省や厚生労働省など)の指導・監督があります。
それらを一切無くして、いきなり一般の人がアルバイト感覚で「個人タクシー」を運行しても、タクシーと同等の安全・安心な運行をすることは不可能です。
また、ライドシェアーで「白タク」が解禁されると、安全管理の厳しい緑ナンバーで事業をする必要がありませんので、タクシーがなくなっていくことになります。
そうすると、例えば、Tシャツ、短パン、ピアス、茶髪で一般の人が自分の軽自動車で運転したり、観光地で送迎してあげると声をかけてくる人が出てくる可能性もあります。また、そこらじゅうに客待ちの車が増えて、事故の原因となります。
世界に誇る日本の安全な移動手段を維持するためには、秩序の整ったタクシーが必要です。
乗合タクシーについての各種メディア様の記事まとめ
京都駅から金閣寺の定額乗合タクシーの運行の詳細は下記ページもご覧下さい。
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