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2016年の祇園祭の山鉾の見どころ 月鉾、長刀鉾、函谷鉾のコレを見ろ!

   

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祇園祭の山鉾巡行がいよいよ近づいてきました。

そのメインといえば、山鉾巡行ですよね。

山鉾巡行の前に、山鉾について

知っておきたい!

そんな方の為に、山鉾を見る時に

注目して欲しいものがあります。

それを、今回はご案内いたしますね。

 

・山鉾のこれを見ろ!

山鉾のどこを見て欲しいか?

一言で言えば

「タペストリー」です。

タペストリーといえば、西洋や中東で使われる

綴り織りの壁掛けです。

あまり日本のお祭と合わない感じがしますが、

そうではありません。

祇園祭の山鉾ではタペストリーが

よく使われており、

1718年に一番最初のタペストリーが

登場しました。

函谷鉾(かんこほこ)という鉾に

16世紀のフランドル製の

タペストリーで、旧約聖書の

創世記第二十四章の説話が描かれています。

アブラハムの息子イサクの嫁選びの場面です。

当時は、タペストリーではなく

天竺織りと呼ばれていました。

このイサクの嫁選びのお話は、

水を喜んでイサクに与えてくれる者が

イサクの嫁となるべく人だ。

という話で、ちょうど将来嫁となる

リベカという女性がイサクに

水を分け与えている場面です。

『山鉾由来記』という書物の中では、

この天竺織りは、お酒を酌み交わして、

宴会をしている場面の図だ。

と書かれています。

おそらく、旧約聖書のお話など

知らなかったでしょうし、

どんな場面かは分かるよしもありません。

絵だけを見て、この場面は

宴会をしてお酒を飲んでいる場面だ。

だからお祭にぴったりで

おめでたい柄じゃないか。といって

函谷鉾につけたのではないでしょうか。

次に、毎年祇園祭の先頭を行く、

長刀鉾を見てみましょうか?

こちらの山鉾にもタペストリーは

使われており、

「玉取り獅子の図」と言われています。

二人の獅子が戯れている様子が

描かれています。

タペストリーは16世紀の中国近辺で

作られたと考えられており、

このペルシャ結びとよばれる手法で

作られたタペストリーは世界中で

ここにあるだけ。と言われているほど

一点も残っておらず謎が多いのです。

タペストリーの中にアラビア語がまじっており、

エキゾチックな雰囲気がしています。

ちなみに、この図は、

雌雄二頭の獅子が戯れ、その時にからまった毛が

毛玉になり、その毛玉から子獅子が

生まれるという伝説にもとづいた図と

なっています。

子孫繁栄を願ったおめでたい図柄ですね。

他にも、月鉾のタペストリーを見てみると、

絵ではなく模様が描かれています。

これは、17世紀の中東、

アフガニスタンとパキスタンで作られていた事が

後々の調査でわかります。

実は、日本のお祭にはブリュッセル、中東、

中国、そしてトルコなど

様々な国から寄せられたタペストリーで

作られているのです。

そう考えるととても多国籍なお祭ですよね。

なので、私は祇園祭の見どころと言われれば、

山鉾や鉾のタペストリーです。

と答えています。

それくらい山鉾のタペストリーはスゴいんです。

是非、鉾がたっているこの機会を

逃さずにご覧になってみては

いかがでしょうか?

 - 京都観光