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宇多天皇は初代猫好き? 日記にこんなこと書いてました。

   

 

 

 

今の日本では、ワンちゃんを飼うよりも猫ちゃんを飼う人の方が多いんだそうです。それだけ猫ちゃん人気があるというのも面白いですよね。愛犬家もそうですが、愛猫家も増えているそうです。猫ちゃんが好きな人はたくさんいらっしゃいますよね。京都にもたくさんそういう方はいらっしゃいます。小さくて可愛いですし、気まぐれなところもまた可愛いですよね。

 

 

 

 

猫はここ最近、人気が出て来たというわけではありません。そんな猫は、遥か昔から私たち人間と共に暮らしていました。私たちの歴史の中にも猫ちゃんは存在していたのです。その中でもデレデレの愛猫家として889年に愛猫ブロガーとして猫可愛いと日記に書いていた人物がいます。一体どんなことが書いてあったのか気になりませんか?

 

 

 

 

・宇多天皇って誰?

そんな1000年以上も前に猫について愛を書き綴った日記は889年に書かれています。時はまだ平安時代。都も京都にあり、日本の中心でした。その京都の中心でもあった京都御所でその日記は書かれています。その日記を書いた人物は「宇多天皇(うだてんのう)」という方でした。

 

 

 

 

日本の59代天皇となった方です。日本史でもあまり取り上げられず、あまり馴染みのない方かもしれません。政治的にも成功をしたという方ではありませんでした。ただ、彼は善政を敷き、とても治安や安心して暮らせる時代であったそうです。当時の方は、とても感謝されているかもしれません。

 

 

 

 

そんな宇多天皇ですが、実は日記を残していました。それが『寛平御記(かんぴょうごき)』と呼ばれる日記です。猫ちゃんのことを書く為に書いていた日記ではなく、儀式や政務について書かれているものがほとんどです。

 

 

 

 

おかげで、当時の政治の体制、当時の儀式のやり方など様々な事を知ることができる貴重な歴史的な資料となっております。

 

 

 

そんな『寛平御記』ですが、889年に書かれたところにはこう書かれています。

 

 

 

 

『寛平元年二月六日。朕閑時述猫消息曰。驪猫一隻。大宰少貳源精秩満来朝所献於先帝。

愛其毛色之不類。餘猫猫皆淺黑色也。此獨深黑如墨。爲其形容惡似韓盧。

長尺有五寸高六寸許。其屈也。小如秬粒。其伸也。長如張弓。

眼精晶熒如針芒之亂眩。耳鋒直竪如匙上之不搖。

其伏臥時。團圓不見足尾。宛如堀中之玄璧。其行歩時。寂寞不聞音聲。恰如雲上黑龍。

性好道引暗合五禽。常低頭尾著地。而曲聳背脊高二尺許。毛色悅澤盖由是乎。亦能捕夜鼠捷於他猫。

先帝愛翫數日之後賜之于朕。朕撫養五年于今。毎旦給之以乳粥。

豈啻取材能翹捷。誠因先帝所賜。雖微物殊有情於懐育耳。』”

 

 

 

 

いやいや、読めるか!なんて突っ込みがきますよね。

 

 

 

 

当然です。

急にこんな漢字だけの文章を羅列させられても、何が書いてあるのかさっぱりですよね。ごめんなさい。ちょっと原文を載せたのですが、分かりにくいですよね。

 

 

 

 

現代語に訳していきましょう。そうすると、現代の猫ブロガー顔負けの溺愛っぷりを楽しむことができますよ。

 

 

 

 

『寛平元年(かんぴょうがんねん)2月6日に、黒猫が一匹、御所にやってきました。どうやら、太宰府(福岡県)から出張で帰ってきた兵士が連れてんだって」

 

 

 

「このコ、ちょっと変わっていて可愛いんです。他のコと比べて黒いんです。背丈もちょっとこんもりしてて可愛いよね。伸びをした時なんて弓が張ってるみたいにピーンとなっていて、何とも言えないよね。

 

 

 

 

ねっ転がった姿は、足とか尻尾がどこにあるのか分からないから、まるっこくてまるっこくて可愛い!でもね!立って歩く姿は、雲の上の黒い龍みたいなんだよ。最高に可愛いよね。

 

 

 

 

と、まぁこんな感じで書いています。平安時代の日記にこんなに猫について熱く語っている人物はそうそういません。この朝廷にやってきた黒猫ちゃんは本当に可愛かったのでしょうね。丸っこくて可愛いなんて、なかなかいいところついてますよね。丸まって寝ている姿は最高に可愛いですからね。

 

 

 

 

さらに、こんな風に続けられています。先帝(光孝天皇)お父さんが、猫を愛でる自分の姿を見て「その猫、飼っても良いよ」なんて言ってくれた。そんな縁で我が家にやってきたけど、もう5年もいる。長いよね。毎日乳粥をあげているんだ。

 

 

 

 

でもね?一つ言っておくことがある。お父さん(光孝天皇)が飼ってもいいという許可を無理矢理とったから引き取っただけで、別に愛着があるとか、好きだとかそういうわけじゃないからね?いやいや本当だよ。

 

 

 

 

こんな感じで終わっています。自分の家の愛猫を最後は、押し付けられたから断るに断れずにずっと飼ってるだけ。なんて良く言いますよね。絶対に好きですよね。絶対に好きですよね。

 

 

 

 

私には分かります。これはもう愛猫家です。そう思いますよね。日記にこんないろいろと愛猫の事を書きませんもんね。ちょっとしたツンデレというやつですね。

 

 

 

ちなみに、なんでこんな付け足しをしたのかというと、当時の日記というのは、子孫が残して代々読まれるものだからです。儀式の仕方などもそこにかかれているため、その家の教科書のような扱いになってるんです。なので、他の誰かに読まれることを想定して皆んな、当時は日記をかいていたようです。

 

 

 

なので、こんな但し書きなんかがのるんですね。

そんな愛猫家の宇多天皇は、一つの世界遺産を仁和(にんな)という年に建てています。それが「仁和寺」です。

 

 

 

 

この頃には、猫と一緒に暮らしていたみたいです。世界遺産もそうして猫好きが建てたものだと思うとちょっと違う視点で見てしまいますよね。もしかしたら一つくらい猫の模様があったりするかもしれません。世界遺産仁和寺を建てた宇多天皇は日本最古の愛猫ブロガーだったというお話でした。

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