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祇園祭2017年のメインの一つ山鉾巡行の順番は? 美味しいところを見逃さないために知りたい3つの事

   

 

 

 

祇園祭といえば、京都7月の風物詩です。今年もいよいよ始まりました。鉾立てが始まったところもあり、四条や烏丸通り沿いの鉾町はにわかに活気が満ちてきました。さて、祇園祭は一ヶ月以上続けられるお祭です。

 

 

 

その中でも、メインとして盛り上がるイベントが「山鉾巡行」ですね。実は、この山鉾巡行も毎年、巡行をする順番が変わっているというのをご存知でしたか?巡行の順番が変わらない山鉾もありますが、基本的に皆さん順番が毎年変わります。メインの一つである山鉾巡行の順番を知って、美味しいところを逃さないようにしっかりと3つの面白いお話をお伝えしたいと思います。

 

 

 

・2017年の山鉾巡行の順番は?

2017年の山鉾巡行の順番が発表されました。皆さんはすでにご確認されたでしょうか?まずは、その一覧をご覧になってもらおうと思います。

 

 

 

長刀鉾

占出山

孟宗山

霰天神山

函谷鉾

伯牙山

四条傘鉾

芦刈山

月鉾

山伏山

油天神山

太子山

鶏鉾

木賊山

綾傘鉾

螳螂山

菊水鉾

白楽天山

郭巨山

保昌山

放下鉾

岩戸山

船鉾

 

 

 

となっております。毎年、この順番は入れ替わるんです。ご存知でしたでしょうか?そうなんです。毎年順番は「くじ」によって決められるのです。

 

 

 

これが、3つのことの1つ目です。順番は毎年「くじ」で決められている。

 

 

 

・どうして「くじ」が決められている?

7月2日に京都市役所にて決められるのです。ところでこんな疑問ありませんか?「どうして毎年同じ並びにしないの?」と思いますよね。例えば、学校の運動会であるならば、1年1組から入場し、1年4組など最後の組が最後になる。こういう順番になりますよね。でも順番通りにはなっていません。なっていないなら、どうしてこうなっているのでしょうか?

 

 

 

こうなってしまった原因は「喧嘩」「誇り」「意地」この3つだと予想されます。

 

 

 

というのもです。最初は順番というのは「早い者勝ち」でした。早朝にワレ先にと先頭を目指して山鉾を移動させるのです。そうすると、やっぱり大変なことになりますよね。喧噪の中を大きな山鉾が小さな通りからワーッと押し寄せてくるのです。

 

 

 

やはり、自分の山鉾をもっと前により前に押し出したい!ちょっとでも前に出て自分の誇りである山鉾を見せたいんでしょうね。もちろん、他の山鉾に負けたくないという意地もあるんでしょうね。自分の山鉾に誇りがあるんでしょうからなおの事です。

 

 

 

ある意味、喧嘩のような状態で皆さん必至になって少しでも良い順番を取ろうと頑張っていたようです。その記録を見る限り、一番有利である長刀鉾の後ろに鉾町がある孟宗山が有利だと思うのですが、他の鉾が2番目になっていることがあり、なかなか熾烈をきわめていたようです。

 

 

 

もう、地響きのような音と共にせまってくるのです。もちろんそれがお祭の魅力と言われればそうかもしれません。岸和田のお祭のように御神輿同士の喧嘩のように力強いお祭の様子があったのかもしれません。

 

 

 

しかし、そうなってしまうとやはりけが人や安全面で問題が出てきます。実際に室町時代には山鉾に下敷きになっておばあさんが亡くなったという記録が貴族の日記に残されています。これが山鉾巡行の順番を決めることで亡くなったのかまでは分かりません。

 

 

 

もしそうだとしたら、やはり死者が出来るのはよくないということになりますよね。その解決策ということで400年ほど前から、くじで平等に振り分けるようになったようです。それからはワレ先にという争いではなくクジを引いて平等に列をなすようになったようです。

 

 

 

そのくじを取るようになった長い歴史の中でも長刀鉾など、いくつかの鉾は「くじ取らず」といい、毎年何番目とはっきりと決められています。それ以外の鉾がくじを取り、順番を毎年決めます。今年は、占出鉾が2番目を務めるようですね。

 

 

 

今回のポイント2つめが「クジ取らず」という鉾です。

 

 

 

・くじを取らないのはずるい?どうして「クジ取らず」があるの?

この鉾たちは毎年どの位置にいるというのが決まっています。特に有名なのが「長刀鉾」ですね。この山鉾は絶対に先頭を行くことになっています。というのも、この鉾の象徴となっている「長刀」にあるのです。

 

 

 

長刀鉾の前には毎年、山鉾巡行の前になるとしめ縄が張られるのです。このしめ縄は私たちのいる世界と、神様がいらっしゃる世界の境界を表していると言われています。そして長刀鉾の象徴である長刀という刃で、それをスパッと切り、戦端をひらくことになるのです。

 

 

 

こんな重要な任務があるために長刀鉾はどうしても先頭にいなければならないのです。だから絶対に先頭は長刀鉾と決まっています。それ以外にも最後尾には必ず「船鉾」という鉾が担当します。殿は絶対に船鉾なのです。

 

 

 

これにも理由があり、どうしても最後尾を務めなければならないので、最後尾もクジを取りません。そういう山鉾もあるのです。

 

 

 

さて、最後に3つめですがこれはちょっとした豆知識のようなものです。

 

 

 

・3つ目は豆知識、ちょっとこの鉾が毎年気になってます。

毎年、毎年順番が気になる山鉾があるのです。これは私個人ではなく、産婦人科の方なども気になっていらっしゃるかもしれません。

 

 

 

というのも2017年、今年2番目にやってきた「占出山(うらでやま)」という鉾です。この山鉾は神功皇后が備前の国松山で鮎を釣って戦勝の吉兆をみたという説話によるものです。神功皇后は妊婦さんの状態で戦った男勝りで気の強かった方だったようです。

 

 

 

その方にあやかり、安産や妊婦さんに人気の山鉾となっております。

 

 

 

実は、この占出山は山鉾巡行の順番が早ければ早いほど安産で早い方が良いと言われてきました。今年はなんと2番目!今年、ご懐妊された方は安心かもしれませんね。毎年、気になっているんです。やはり、順番によってどうなるの?とハラハラするようなところはどうしてもチェックしてしまいがちです。

 

 

 

こうして見ると、順番一つとってみても面白いことがたくさんありますよね。今年の順番も出そろいましたし、この順番で山鉾巡行が行われるのを楽しみに待ちましょう。

 

 

 

 - 嵐山観光