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天龍寺の庭園の見どころと特徴を違う視点で紹介します。 2倍楽しめる枯山水のお庭とは?

   

 

嵐山で一番大きなお寺と言えば「天龍寺(てんりゅうじ)」というお寺だと思います。こちらのお寺は、室町時代から続く大きなお寺として知られています。こちらのお寺は、お庭が有名ですよね。今回は、この天龍寺のお庭を他のところとはちょっと違う視点で紹介したいと思います。

 

 

 

・天龍寺の庭園の特徴と見どころは?

早速ですが、天龍寺の庭園の見どころをご案内していきます。他のところとちょっと違う視点でと言いました。たぶん、普通だったらこのお庭の説明とか解説をすると思います。けど今回はあえてそうした説明や解説はしません。

 

 

 

もっと違うところから見ていきたいと思います。それは、このお庭の「メッセージ性」というものです。え?メッセージ性?何かあるわけ?なんて初めて天龍寺のお庭を見ようという方にはそう思ってしまいます。

 

 

 

実は、このお庭はある「メッセージ性」があって明確にその目的の為に作られたという説もあるくらいなのです。このメッセージ性を伝えるに当たっては、ある大事な経緯があるので、まずはそれからご案内します。

 

 

 

・その経緯とは?

その経緯とは「天龍寺」そのものに関わります。つまりどうして天龍寺が建立されたのかということです。

 

 

 

天龍寺は、室町時代に足利尊氏によって建立されています。そしてその目的は「敵の供養」というものでした。

 

 

 

建立された1345年(康永4年)という年代は、ちょうど南北朝時代がほぼ終わり、創建者の足利尊氏のライバルであった「後醍醐天皇」が少し前に崩御された年でもあるのです。

 

 

 

この天龍寺はそのライバルであった「後醍醐天皇」の菩提を弔うためのお寺として建立されたのです。なかなかスゴいですよね。今まで長年敵対していたライバルの菩提を弔うためにお寺まで建てるなんて。

 

 

 

そう、つまりこの天龍寺は後醍醐天皇および、この南北朝の戦いで敗れて亡くなっていった人に対して安らかに眠って欲しいということで建てられたお寺なのです。その為、この天龍寺の「メッセージ性」というのは一つ「安らかに眠って欲しい」「菩提を弔う」ということです。

 

 

 

・お庭のメッセージ性とは?

この「メッセージ性」に沿って天龍寺のお庭を見ていくと、ちょっと他とは違った見方をすることができるのです。特に注目して欲しいのは、お庭がある方角なのです。方角?方角なんて気にするの?なんて思いますが、実はこれがとても重要なのです。

 

 

 

このお庭は西向きに作られています。だからなんなの?と思うかもしれません。鋭い方だと、北じゃないの?と思っていたかもしれません。確かに北枕という言葉があるように亡くなった方は北向きに枕を向けるのが普通です。それにならって、方角といえば北じゃない?なんて考えた方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

 

確かに!鋭いです。私も、最初知った時は、「北」かと思いました。でもこのお庭は西向きに作られています。それは何故か・・・。

 

 

 

実は、仏教の世界では仏様がいらっしゃる方角は「西」だと言われているのです。西方浄土という言葉もある通り、西の方角に十万億の仏土の彼方に阿弥陀如来様がいらっしゃると言われています。だからこそ、お庭を西向きに作ったのではないかと言われています。

 

 

 

私はこのお話を聞いた時「なるほど、徹頭徹尾このお寺は後醍醐天皇の菩提を弔うために建てられたのだなぁ」と思いました。ここまで気を使ってお庭を作るなんてなかなかできませんよね。

 

 

 

南北朝の戦いで亡くなった多くの方、そして後醍醐天皇の為に敵であろうと、ライバルであろうと骨を折って、財を投げうってでも、このお寺を建てたという経緯とこのお庭のお話を聞くとそう思えてなりません。

 

 

 

それと同時に民衆に敵であったけど、最後はこうして菩提を弔うということまでしてくれるという心の広さがあるというイメージ戦略もあったのかな?なんて思ってしまいました。

 

 

 

それが本当だとしたら足利尊氏は相当スゴい人物だったということです。さすが日本で一番権力を持っていた男ですね。びっくりするくらいのスケールで動いていることが分かります。

 

 

 

ですので、この天龍寺というお寺がどういうお寺なのかということが分かりますね。私もこれで天龍寺ってこういうお寺なんだということが分かったので、メッセージ性の強いお寺なんだと思っていつも参拝させてもらっています。

 

 

 

もし、これから天龍寺へ訪れる方はこういう見方もあるという事を覚えていてくださるとても嬉しく思います。

 - 嵐山観光