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南禅寺の天授庵、最大の謎。 猫を救うには頭に靴を載せる?拝観料は?

   

出典:https://www.kyokanko.or.jp/huyu2015/huyutabi15_01.html#01

出典:https://www.kyokanko.or.jp/huyu2015/huyutabi15_01.html#01

 

南禅寺には天授庵というお寺があります。

ここには、禅寺最大の謎が残されているのです。

それは、一匹の猫を助ける方法についてです。

 

・猫を助ける方法とは?

禅寺では、禅問答という師匠と弟子の間で

交わされる問題があります。

その中の一つに

「猫をどう助けるか」というものがあります。

それはこんなお話です。

 

「ある時、東堂の僧たちと西堂の僧たちとが、

一匹の猫について言い争っていました。

南泉は猫を提示して言いました。

「僧たちよ、禅の一言を言い得るならば、

この猫を助けよう。言えないなら、切り捨てる!」

誰一人、答えることができませんでした。

南泉はついに猫を切ってしまいました。

 

夕方、趙州が外出先から帰ってきたので、

彼に猫を切った話をしました。

趙州は靴を脱いで、それを自分の頭の上に

載せて出て行きました。

それを見た南泉が

「もしお前があの時にいたなら、猫を救えたのに」

すると、禅の一言を言い得た趙州の働きによって

再び生き返り、悠々と歩いていったそうです。

 

というお話です。

え?え?どういうこと?と思いますよね。

いやいや、それより猫可哀想!

と思いますよね。

 

これはさっぱり分かりません。

意味が分からないですよね。

実は、答えは様々。

色々な答えがあるそうです。

その答えの一つをお伝え致します。

南泉は、猫を取り上げ、

僧に「生か死」を選ぶよう迫りました。

仏教では、苦しみや悩みは、2つの相反するものから

生まれて、煩悩をつくっていると考えています。

「善と悪」「是と非」「愛と憎」「苦と楽」などです。

猫を断ち切ったのは、

その二つを一気に切り捨て、悩み、恐れ、を

断ち切る行為だったのです。

 

それを分かっていた趙州は、そのお話を聞いて、

「右と左」に別れていた靴を

頭に載せ、2つを1つにして、出て行ったのです。

つまり、形は違えど、趙州は

2つの相反するものを断ち切ったのです。

だから、南泉も納得したのですね。

 

そんな禅のお話が南禅寺の

天授庵には、襖絵として残されています。

しかも、長谷川等伯が描いたものだそうで、

貴重なので普段は見ることができないそうです。

しかし、それが京の冬の旅で

特別に拝観することができるそうです。

京の冬の旅で公開されるのは、

なんと37年ぶりの事だそうで、

とても貴重な機会です。

次に見られるのは37年後かもしれません。

2052年になって見るより、

今見る方がずっと良いですよね。

天授庵の難題が描かれた襖絵を

ご覧になるなら、今しかございません。

興味がある方は、是非ご覧にください。

期間は

2016年1月9日(土)~

1月31日(日)までの間

09:30~16:00まで。

拝観料大人600円

小学生300円です。

他の京の冬の旅よりも

短いので、お気をつけてください。

 - 京都観光