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鳥獣戯画のレプリカを高山寺の展示公開で見る前に知っておきたい4つの秘密! 作者(誰が書いた)や時代は?

      2018/07/19

出典:https://www.youtube.com/watch?v=dqDcb7Q9kSI

出典:https://www.youtube.com/watch?v=dqDcb7Q9kSI

 

『鳥獣戯画』といえば、

ウサギやカエルが相撲をとったりして、コミカルで可愛いですよね。

そんな『鳥獣戯画』が高山寺でいつでも見ることができます。

せっかくですから、『鳥獣戯画』を見る前に、

4倍楽しく見れる秘密をご案内します。

 

・『鳥獣戯画』が4倍楽しくなる秘密!

せっかく高山寺に向かわれるのですから、いろいろと知っておきたいですよね。

いろいろと知っておくと、奥さんとの会話がより弾むと思いますよ。

『鳥獣戯画』は、京都の高山寺に現存しており、

分かっているだけでも4巻伝わっています。

現存する全てを合わせると44mにもなるのです。

現在2巻を東京国立博物館が

もう2巻を京都国立博物館が保管しています。

もともとは、高山寺に残されていたものです。

4巻ともきっちり残されている訳ではなく、火災などで焼けて失われていたり、

一部が失われていたりしています。

 

そして、4倍楽しめるポイントは・・・

 

・鳥獣戯画は誰が書いた?作者の意外な秘密とは?

この『鳥獣戯画』は、一人の作者が描いたものではなく、12世紀~13世紀の100年ほどの

長期間に渡って描かれており、その間に、複数の作者がいれかわり描かれたと考えられています。

なので、筆跡や描き方、筆の使い方などが微妙に異なっているのが面白いポイントです。

 

どの人が上手かな?なんて思いながら見てみると、

その違いを楽しめることかと思います。

いわば、様々な人が同じテーマで取り組んだオムニバス形式だと考えれば、楽しめるかと思います。

 

・鳥獣戯画が描かれた時代に幕府の目を逃れるために、作者がやったこととは?

次の面白いポイントは「似ている」です。

次にご案内するポイントは似ているとはどういうことでしょうか?

『鳥獣戯画』は動物などが二足歩行で歩いていたりするのが特徴です。

そう、二足歩行をしているのは、私たち人間もそうですよね。

そう、この『鳥獣戯画』が私たち人間の真似をしているのです。

動物たちが人間の真似をしているというだけで

どこかコミカルで可愛さがありますよね。

相撲をとったり、宴会をしたり、大きな蛇が出て、逃げ回ったりと

私たちと似ていますよね。

そう、『鳥獣戯画』の面白さは、私たちと似ていることなのかもしれません。

しかし、この人の動きと似ている行動をしているからこそ、

伝わるメッセージというものがあります。

当時、高山寺は山奥にひっそりとたたずむ修行に励む道場でした。

そこに、この『鳥獣戯画』が残され、人の行動を真似しています。

そこに秘密があるのです。

実は、この『鳥獣戯画』には、動物や獣たちが

人間の真似をしているということばかりではなく、

当時、日本にはいなかった像などを描いた動物図鑑などもあったのです。

他にもキリンや空想上の動物が数々描かれていました。

他にも、我々人類の老若男女の日々の営みも描かれていました。

人間たちも貴族から町の人、農民の姿まで様々でした。

なぜ、動物たちと麒麟などの空想上の生き物、そして

人類を皆、一緒くたに混ぜたものを描いたのでしょうか?

その理由は・・・

この世の俗世をひっそりと皮肉っているのです。

世の中が乱れ、道徳などが重視されなくなっていってしまっている。

と風刺をしているのが『鳥獣戯画』なのです。しかし、ただ風刺をするだけでは、

幕府や朝廷に禁止されてしまいます。

そこで、人の代わりに動物などを使い、自分たちの代行をしてもらうことで、

禁止などを免れたのです。

その証拠に、丙巻の人間と丙巻の動物の動きは

重なっており、シンクロするように同じ動きをしていたのです。

なんとなくこれで、お分かり頂けたでしょうか?

是非、高山寺でどの動きがシンクロしてるかな?

なんていうのを確かめながらご覧になってみては、

いかがでしょうか?

 

 

・鳥獣戯画のある動物に見られていると感じたら、あなたは生活を見直す必要があるかも!

そして、3つめの面白いポイントは「正面を向いたフクロウ」です。

この『鳥獣戯画』は先ほど、世の中を皮肉り、風刺を描いた。

と申しましたが、皆さん、絵の中の動物は、皆

こちらを真正面からは向いていません。ただし、一匹だけ

こちらをジッと見つめる視線をくれる動物がいます。

それが「フクロウ」なのです。

森の賢者と言われるフクロウがジッとこちらを睨みます。

そう、この動物たちは君たち人間の行いそのものなんだよ。

と訴えかけるかのようです。

彼だけが、俗世にひたることなく

ひっそりと、現実を直視しているかのようです。

その視線にドキッとしたら、生活を見直すチャンスなのかもしれません。

 

・鳥獣戯画のレプリカが高山寺で見られる理由とは?

最後のポイントは、なぜこのお寺?

ということです。

なぜ、数あるお寺の中で高山寺が『鳥獣戯画』を描き、

おさめられてきたのでしょうか。

その謎を解く鍵は、この高山寺を創建した人物にありました。

このお寺を創建したのは「明恵上人(みょうえしょうにん)」

という人物でした。

この人物は、平安時代末期から鎌倉時代初期に活躍した人物です。

平安時代の貴族の政治から武家が政治を行う過渡期に

生きた人物です。そのためたくさんの激動の中を生きてきました。

彼の父は武士でしたが、平家側の人間でした。

彼の父は合戦で源氏側に破れてしまいます。そしてその息子であった明恵は

寺に預けられ9歳で出家することになります。

明恵を預かった僧侶は「文覚」と言われています。

知る人ならピンときたかもしれません。

そう、彼は源氏の棟梁であった源頼朝に源氏決起を促した人物だったのです。

計らずも、明恵は父を間接的に殺した人物に育てられるのです。

明恵はそんな複雑な環境で育ちましたが、東大寺の学頭になるなど、

この時代で抜出た僧侶となっていました。

明恵は、栂尾(とがのお)という土地を天皇から賜り、

高山寺を創建したのです。

そんな彼でもやはり哀愁などはあるようで、親の愛情を

欲しているようにも見えたそうです。

彼は、動物が好きだったそうで、子犬などを見たら父母の生まれ変わりではないか。

などと考え、懐かしく思い優しく接していたそうです。

育ての親でもある文覚は彼のために子犬の像を作ってあげたりしています。

文覚はなんと、快慶(かいけい)という有名な仏師に

作らせたりしていたほどです。

そのような像を明恵は座右に置いて愛玩したようです。

彼は間接的に親を殺した人物にも敬意を抱き、尊敬すらしていたといいます。

彼の広い心が見て取れる様ですよね。

また、文覚も強い反省をしたのか、彼には甘くお寺を建てたり、

子犬の像などを他にも作って明恵のために用意していたといいます。

血は繋がっていなかったけれども彼と文覚の間には

親子のような情愛があったのかもしれませんね。

明恵上人という人物が開いたお寺だからこそ、

「動物」というのが重要なものとして位置づけられていたのでしょう。

だからこそこのお寺で『鳥獣戯画』という名画が生まれ、

また長年に渡り受け継がれてきた様ですね。

 

・高山寺でレプリカが公開されてる?

現在高山寺には、レプリカではありますが、

精巧な『鳥獣戯画』が展示されております。

国宝『鳥獣戯画』を間近でお楽しみ頂けますよ!

他にも子犬の像などもご覧になることができます。

明恵上人と共に歩んだ子犬の像はどんなのだったのでしょうか?

気になりませんか?是非ご覧になってみてください。

 

・高山寺の拝観時間や所要時間は?

高山寺の拝観時間は

08:30~17:00

までとなっております。

 

・高山寺の拝観料・料金は?

高山寺の拝観料は

お一人様800円となっています。

紅葉時期にのみ、

入山料500円になります。

所要時間はおおよそ50分〜1時間20分ほどと

なっております。

移動時間なども含めて、なるべく時間に

余裕があるように行動されると、

ゆっくりと落ち着いてご覧になることが

できるかと思います。

 

・京都駅から高山寺へのアクセスは?

京都駅から高山寺へのアクセスは

かなり限られており、

バスかタクシー、もしお持ちでしたら

自家用車をオススメ致します。

 

バスの場合は、

所要時間1時間30分ほど。

料金は520円となっております。

京都駅から

バスターミナルに移動していただき、

のりばJR3にお立ち寄り下さい。

そこから、西日本JRバス 高雄京北線で

32停留所先にあります

「栂ノ尾」にて下車ください。

目の前には、高山寺が広がっています。

 

タクシーの場合でしたら、

所要時間は50分ほど。

料金はおおよそ4000円ほどかと思います。

もし、4人でご乗車の場合は、一人約1000程度なので、

人数が多いとお得ですよ。

京都駅からでしたら、

タクシー乗り場に移動していただき、

そこからタクシーの乗車ください。

 - 京都観光